栽培法

苗を購入することが多いと思いますが、種から育てることもできます。
種からなら普通2月から3月にポットに蒔いておきます。(温度が低いと発芽や生育に適しません。2月3月はまだ気温が低いので、室内で調整するといいでしょう。 植え付けが遅くなりますが、4月に入ってからでも大丈夫です)
トマトh常に同じ方向に花が付くので、収穫しやすい向きに苗を植えておくと後が楽です。
トマトの株の間隔は40~50㎝程度に。
水やりは、葉がしおれてきたらたっぷりと与えます。
水のやりすぎで、根腐れしないように注意しましょう。
ある程度伸びてきたら、支柱を立てて誘引します。
支柱を立てる場合は、根元から少し離して立てるように。
支柱で根を傷めてはなんにもなりません。
トマトは自家受粉なので他の個体は必要ありませんが、自動で受粉するわけではないので、受粉する環境は必要です。
虫が飛び交っているような環境なら自然に受粉しますが、そうでない場合は、花を軽く指ではじいて受粉させます。
指ではじくと、パッと花粉が飛ぶのがわかります。
雨が続いて花粉が流されたりして、受粉がうまく行われないと花は落ちて実になりません。


植物ホルモン剤 トマトーン

トマトーン(植物ホルモン剤)をかけると確実に受粉でき、大きな実ができます。ただし2度かけすると株を傷めることもあるので注意してください。
トマトの花が咲くけどそのまま実にならずに落ちてしまう…という場合は、他にも日照不足や肥料が多すぎることも考えられます。
日照不足は日当たりの良いところにトマトを移すなどして改善できますが、肥料が多すぎる場合は、トマトが消化してくれるのを待つしかありませんので気をつけて下さい。
上手く受粉が行われると、実になります。
開花後、50日前後で熟して赤くなります。日当たりが悪かったり、樹勢が強かったりすると、赤く色づくのも遅くなるようです。
収穫時期が長いので、月1くらいの割合で追肥しておくと収穫に差が出ます。
主枝と葉の間から出てきたわき芽は摘み取ります。
トマトは成長すると、主枝と葉の間からわき芽が出てきて、どんどん伸びていきます。
これを放っておくと、わき芽にも花がついてたくさん収穫できるような錯覚を起こしますが、実際は栄養分が十分に行き渡らなくなって実がつきにくくなります。
ですからわき芽は常に摘み取ります。(ただし、一番先端についたわき芽は残しておきます。主枝の先端が折れたりしてしまった場合に、一番上のわき芽を主枝にする為です)
梅雨時期になると、どうしても病気にかかりやすくなります。
うどんこ病や青枯れ病に注意。
また大雨と日照りが繰り返されると、湿度・温度の差が原因で、割れてしまいます。雨よけ、日よけで守ってあげてください。(「穴あき」や「尻割れ」は病気ではないので、薬剤をかけてもダメです。)
家庭菜園でトマトを育てている人は多いと思いますが、たまに聞く話は、わき芽を調子良く摘んでいて、誤って主枝の生長点を摘んでしまった…というもの。
こうなると伸びていくところがないので、トマトにとっては厳しい状況です。
強い植物ですから、放っておいても芽が出てくる可能性はありますが、成長はかなり遅れてしまいます。
そこでトマトの接ぎ木です。トマトは接ぎ木出来てしまうので、他の苗のわき芽でも使って、接ぎ木してみてください。
乾燥に注意すれば、けっこう上手くいくと思います。