栄養価、効能について

トマトは栄養抜群なのにも関わらず、カロリーが他の果実的野菜と同様に低いという嬉しい野菜です。そんなトマトの栄養価、効能について説明していきたいと思います。
トマトのビタミンC、ビタミンE、βカロテン(ビタミンA)は、互いに相乗効果を生み活性酸素を除去し、血液をサラサラにして動脈硬化やガンの予防効果がつよい野菜です。また、トマトの赤い色素は「リコピン」と呼ばれるフラボノイドの一種で、βカロテンなどよりもはるかに高い抗酸化作用を持つ栄養素として近年非常に注目されています。
このほか、トマトにはカリウムやルチン、クエン酸、リンゴ酸といった様々な栄養分が豊富に含有されており、ヨーロッパでは昔から「トマトは医者要らず」という諺があるのが理解できます。
またトマトには、風邪の予防に効果的に働くビタミンC、脂肪の代謝を円滑にするビタミンB6、血液中の塩分を排出し高血圧予防に効果的なカリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
さらに、水溶性食物繊維のペクチンが含まれ、便秘を改善するほか、老廃物や有害物質を排出する働きを促進し、生活習慣病(成人病)の予防に効果的です。
リコピンをはじめとするトマトの栄養成分は、トマトが完熟したときに最も多くなり、 生で食べるときはなるべく完熟したものを選んだ方がいいでしょう。


栄養価
食物繊維
1.0mg
※左記の栄養成分については、トマトの可食部100gあたりの栄養成分。「五訂 日本食品標準成分表」の基づいて作成しております。
カリウム
210mg

カルシウム
7mg

βカロテン(ビタミンA)
540μg

ビタミンC
15mg

ビタミンB6
0.08mg
効能
漢方では、トマトは「清熱解毒作用」つまり、血液を浄化して、脂肪の消化を助けてくれると考えられています。事実、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸等の有機酸が胃液の分泌を促して消化を促進します。また、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム等のアルカリ性のミネラルが酸血症を中和してくれます。
カリウムの働きは体内のナトリウムを排泄する働きがあり、必然的に血圧を下げてくれます。血管を丈夫にするケセルチンとともに心疾患や動脈硬化を予防し、肌をきれいにします。
現在までに確認されている効能・効果は
ガン予防効果・ 動脈硬化予防・ 高血圧予防・ 便秘解消・ 美容・美肌効果 ・ダイエット効果があります。